もしかしてアセクシャル 2
女子に特有のグループというのは今も理解することが出来ない。
それが自分の性別に疑問を抱いたきっかけだった。
そもそも、誰かと同じ行動をするということがとても自分には辛いことだった。
自分ではしているつもりだとしても、他の人は出来ていないのだという。
それを女子は皆、簡単にするのだった。
同じものを持って、同じ行動をとって、それを苦にしない。
今となっては、普通の女子でも疑問に抱くことがあるとは知ったけど、当時の自分は気付かなかった。
でも、グループに所属している中で、普段は「私たちは友達だよ」と言っておきながら、裏では仲が悪い関係なんて、やはり理解は出来ない。いや、理解はできないというより、共感が出来ないという方が正しい。
そもそも、生産性がないではないか。そのように関わるぐらいよりも、一人でいる方が生産的ではないか。
無理やり、女子として演じようとしてきたけれど、そのことがとても苦しくなった。そのうちに女子でいるということさえ、苦しくなった。そして、性別を否定するということを始めてしまった。
それによって、イマージナルフレンドが自分の中には生まれていた。
その名前が実は今のツイッターでの自分の名前だ。でも、自分につけられた名前よりも、自分らしい名前のように思えている。
彼は元々は友達として作った筈で、女になる筈だった。
けれど、彼が形になった時にはすでに男性になっていた。
一緒に話を始めた時にはもう一人称が『俺』になっていた。
彼というイマジナリーフレンドは自分に対して、色々なことを言ってくれる大切な相手になっていた。そして、当時の自分の一番の友達だった。けれど、そこから、彼自身が自分だということに気付くことになった。