人生ハードゲーマーの人生綱渡りブログ

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もしかしてアセクシャル 3

イマジナリーフレンドの彼はよく慌ててしまう自分に対して、色々とたしなめてくれるようになった。そのような暴走を止めてくれる存在は家ならともかく、学校では一人もいやしなかった。

自分の居場所は決して、教室にはなく、教室は自分にとって敵地そのものだった。

自分の居場所は保健室か、不登校の生徒用の教室。

本来は不登校してもおかしくない状況だったけど、高校進学のことを考えると、不登校にするということはどうにもできなかったのだ。

 

自分は中学時代までは成績は優秀と言っても良い方であったし(勉強時間を普通の生徒の半分にしてもかなり上位の方にいっていた。しかし、最近の勉強は正直、好きじゃなかった。自分で学んで得たものの方が余程、自分には役に立ったから)地方であったので、優秀な教師が一つの優秀な進学校に集中しやすかったのだ。

ただ、その高校に入るのに必要な条件は成績だけではなく出席日数だった。それを考えると、おいそれと不登校になる訳にはいかない。自分は授業を事細かく保健室でさぼりながら、何とか重たい足で学校に毎日、通った。

ただ、保健室は本当に居心地が良い場所だった。まあ、何度も来るなとは言われたし、授業に行きなさいと言われたのだけど、何度も匿ってくれたのはここだった。

でも、授業を受けるのは自分にとっては本当にしんどかったし、他の子供がしても怒らない案件で教師に怒られたこともあったのだから、教室に逃げたくなるのは仕方ないと思う。

けれど、あの頃、教師も自分に対しての対応に戸惑ったことは確かで、更に同級生もこの一風変わった子への扱いに本当に困ったに違いない。

 

小柄で、発言を良くして、でも感情が激しくよく泣く、成績が良い、グループに属さない何処か子供っぽい所を普通の子よりも残している同級生。

 

更には運が悪いことに声がかなり高く、アニメ声に間違われることもあったし、斜視だった。なんというか、平凡な生活で、家庭環境に恵まれていなかった子供たちにとっては格好の的だったと思う。実際、同級生の味方はほぼいなかったし、クラス全員が敵か傍観者。

自閉症スペクトラムなのか、HSPなのか。少なくとも、傷付きやすかった子が人間不信になり、友人を作る選択肢をどんどん消していくのは仕方がないと思う。

部活動が一緒でも仲間ではない。

そのように攻撃しても良い対象なのだという扱いをされていたのは確かで、それを持って、自分はイマジナリーフレンドに頼ることになってしまったわけだ。

自分をたしなめてくれて、議論を一緒にしてくれる相手。

そんな相手はイマジナリーフレンド以外にはいなかった。

 

そもそも、同級生との会話とどんどん齟齬も起こしていったのだから。

そして、その理由は当時、まだ分からなかった。

自分にも、同級生にも、教師にも。